住宅のかわいさと工業化

ストレートデザインラボラトリー(http://straightdesign.net)の設計した住宅のオープンハウスを見てきました。建築家の東端桐子さんは界工作舎の先輩です。

敷地は東京都内の閑静な住宅地。道路に面したオープンスペースは庭と駐車スペースになっていて、その奥に建物が配置されています。

地上2階建、半地下1階の建物。建物のフットプリントとオープンスペースの比率は1:2くらい? 独特のバランスです。外壁も内装も白一色。シャワールームのFRP防水はポイントでスカイブルーに塗られています。階ごとに明確に機能が分割されています。直径250mmのスチールダクトが各階の床を貫通しています。屋根面を利用した集熱暖房システムです。

開口部のスチールサッシのつくりがとても繊細で軽やかです。ある種の”ポップさ”というか”かわいさ”を感じました。

・・・シングルガラスのスチールサッシを眺めながら、以前青森県弘前市で見た「木村産業研究所」(前川國男)のスチールサッシを思い出しました。明確に違いがあります。いちばんの違いは見た目の軽さです。

この性格の違いは、鋳造的/形鋼的と分類したいところ。

「木村産業研究所」で見たものは、鋳造的=鋳物的なスチールデザイン。鋳型に入れるように一品生産的デザインです。細く密実でシャープな印象です。

それに対して、今日見た住宅のサッシでは形鋼的なスチールデザイン。工業製品・既製鋼材の組み合わせで経済的、合理的なデザインです。工業製品特有の経済的軽さと薄さが際だって感じられました。

いまやほとんどの住宅ではアルミサッシの既製品が使われていますから、特に注目しました。スチールフレームも含めて考えると、一見したもの以上に美学的な統一性があるのかなと思いました。
ryukozi
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