【読書】北一輝を読む

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

さて今年の読書は『北一輝』(渡辺京二著)からスタートです。右からも左からも誤解される北一輝の社会主義思想を渡辺氏が丁寧に紐解きながら、その核心に迫ります。渡辺氏の文章は相変わらず切れ味が鋭く、細部までぴんと張り詰めた緊張感があって読み応えがあります。

結論として、この本では北の思想は日本コミューン主義の系譜にあるものとされました。北にとっては明治維新はきたるべき革命を用意するものであり、ひとつめの革命でした。明治維新はすでに社会主義革命だったのです。むろんこのような歴史観は北独自のものにすぎず、現実社会はこれとは異なった動きをしたわけで、だからこそ北の書物は誤解されて読まれていったのでしょう。それにしたって、北の思想が相当過激なのは間違いありませんが。この本の結論を検証するには明治維新と西南戦争について調べる必要がありますね。最重要人物が西郷隆盛です。

(…この本の表紙。煙のようですが、よーく見ると写真をぼかしたようにも見えて不気味です)
ryukozi
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