【釧路の家】外壁工事完了

釧路の家の外壁工事が完了しました。
仕上げの塗装工事が始まりました。もうすぐ足場も外れて完成です。
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構造体と装飾物

釧路駅の近くにある「フィッシャーマンズワーフMOO」に行きました。毛綱毅曠設計の商業施設です。釧路市出身の代表的な建築家といえばこの人ですね。わたしもいくつか見学しましたが代表作である『反住器』がずば抜けて素晴らしいのはその通りですが、あとはちょっとピンとこないです。

この建物もそうです。商業施設としてはお世辞にも成功しているとは言えません。その最大の理由は機能性よりも装飾性や空間のイメージを優先してしまったことにあります。

スキップフロア形式になっている内部空間は迷宮性を獲得してはいますが、商業施設としてはあまりにもわかりにくい動線計画です。複雑な動線を成立させるために天井の高さが低く、それは見通しの悪さや迷宮性を生んではいるものの、空間の広がりは感じられません。低い天井では使い方も限られてしまいます。

メインとなる一階の空間は(装飾的な意味合いで)市場のイメージが強く感じられますが、外部との関連性は乏しいです。正面に面した釧路川に対して印象的なファサードを形成しつつも、出入口は極めて機能的なもので、良好な関係性は創出できていません。これはもったいないですね。

いい意味での発見もありました。併設されている温室は、地域の人々の憩いの場として使われていました。鉄骨が露出した室内空間はいかにも温室という典型的なものでしたが、その鉄骨には装飾が施されています。柱と梁の接合部にはクシ状の装飾が付加されています。それはあくまで装飾としてのもので構造的には何の意味もありません。が、わたしはこの接合部が妙に気になってしまいました。構造体と装飾物は融合することなく、不連続に、別々のものとして組み合わせられています。気になった理由はよくわかりませんが、もしかしたら「論理的な装飾」とでも言えそうな部分に違和感を感じたのかもしれません。
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【釧路の家】内装工事が進行中

釧路の家の現場視察。内装工事が進行中です。
内部空間は合板で仕上げつつ、柱と梁などの構造体はすべてアラワシ仕上げです。
構造体に傷がついてしまうと仕上げに見えるので、慎重に工事を進めています。

 
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【釧路の家】防水透湿シート施工

釧路の家・現場。
外壁の防水透湿シートが貼られています。外壁通気層を形成する胴縁も入っています。
屋根板金工事も完了。ガルバリウム鋼板の素地仕上げが軽やかです。
外壁の仕上げ工事が楽しみです。

ちなみに釧路ではほとんどの家に雨樋がついていません。
なぜなら雨や雪が凍ると壊れてしまうからです。
樋が無いと建物の印象は大きく変わります。
また、ここ数年に建てられた住宅はほとんどが樹脂製のサッシを使っていると思います。
寒冷地ですが、二重サッシを目にすることはマレですね。
ガラスはLow-Eペアガラスが入っているため、透明フロートガラスよりもガラスが透過しません。
こういうものも、釧路で見る住宅建築の外観のおおきな特徴となっています。
 
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【釧路の家】構造体の確認

釧路の家の現場視察。東京は大雪でしたが、こちらも雪です。
ようやく全体のかたちが見えてきました。
耐力壁を含むすべての構造体が組みあがったので、接合金物をひとつひとつチェックしました。
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大雪

東京は記録的な大雪。こどもたちも大はしゃぎでした。
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芝浦工業大学建築学科卒業設計の発表

芝浦工大建築学科の卒業設計の発表を見に行きました。
が、あいにくの雪。吹雪です。わたしは、それほど気にせず製図室に見に行きましたが、きている人は例年に比べてかなり少なかったです。大雪により公共交通機関が止まってはたいへんなことになるという配慮があり、なんと予定よりも早めに公開は終了。ということで、せっかく見に行ったのに全体の半分くらいしか見ることができませんでした。今年は、2年の住宅設計演習でわたしが教えた学生たちだったので残念でした。
それはともかく、成長した学生たちの設計を見ていた感じたのは、建築の設計には習得しやすい技術としにくい技術があるということですかね。よく設計の良し悪しを「センス」で片付ける人がいますが、これはよくないと思います。設計の「センス」などというものは、それなりに技術を身につけた先に問題になることです。まずは、技術として設計にどの程度のことができるか、というあたりをよく考えて、習得しやすい技術から順番に身につけていって欲しいと思いました。

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界工作舎OB・OGの新年会

界工作舎のOB・OGの新年会がありました。集まるのは久しぶりです。どうも日々の仕事に追われているとゆっくりと建築の話をすることができなくなりがちで、こういう機会は貴重です。新国立競技場建設の是非についてなど、最近の建築事情についての意見交換もできて楽しかったです。

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【住宅設計演習】最終講評会

住宅設計演習の最終講評会をしました。

半年間の集大成です。講評会での発表者は限られていますが、いい意味で選考には苦労しました。

発表されたひとつひとつの案について具体的なコメントはしませんが、どれも力作ぞろいで、明確な個性のある案でした。みんなの前で発表する機会というのはそうそうあるものではありません。図面と模型の準備や発表の練習などを含めて、場数を踏むことが大事なことです。準備を怠ってしまうと、それなりの発表しかできないというだけでなく、結局は得るものが少ないので自らが損をしてしまいます。完璧とはいかずとも、せめて目的意識を持って準備をして欲しいと思います。


講評会の後には、ポスターセッション。製図室で全員の図面を並べるとそれぞれの違いがよくわかります。惜しくも発表に選ばれなかったものにも光るものが見られました。そういうものにひとつひとつコメントをして意見を聞きましたが、提出後のこういうやりとりこそが今後につながる重要なものです。教員は成果物に表現されたものだけを見ているわけではありませんし、こういう機会を利用して「表現されなかったもの」についての話ができればと思っています。提出して採点されたらそれで終わりというものではありません。

その後は、教員が集まり半年間の課題について反省会。今年の課題はおおきく傾向を変えた部分がありました。半年間を振り返りながら来年の改善点も確認しました。試行錯誤を重ねて少しずつ変化させていくことが大切だと思います。

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【釧路の家】建て方

建て方の作業が少しずつ進んでいます。年も明けてますます寒くなってきました。
今回は表面温度計を持参して、地面の表面温度を測ってみました。

…-12°C。

これでも例年に比べるとこの時期にしては温かいとのことですけど、まあ寒いです。

それでもまだ肌に「痛さ」は感じないので、本格的に寒くなるのはこれからですね。

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